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このサイトは「有間電鉄」という架空鉄道についてまとめています。

架空鉄道とは現実には存在せず、想像上の鉄道を言います。空想や幻想、はたまた妄想を冠する場合もありますが、ここでは最もポピュラーと思われる架空鉄道の名称を用いたいと思います。

 

さて、このサイトをご覧の皆様は、お出かけの際に「ここからここまで電車があればいいのに」とか、「この路線がもう少し延びていれば……」といった感情を抱いたことはありませんか? 

架空鉄道を創作する動機は作者によって様々ですが、私は生まれ育った町にかつて存在した国鉄有馬線に興味を持ったことがすべての始まりです。

 

国鉄有馬線は1915年に民間の有馬鉄道が建設した路線を借り上げる形で開業し、1919年に国有化され有馬軽便線として営業されました。その後、元・有馬鉄道の関係者らは神戸と有馬・三田を結ぶ神戸有馬電気鉄道(現在の神戸電鉄。以下「神鉄」という)を国鉄有馬線と並行するルートで建設。それまで国鉄有馬線を利用していた観光客は、列車本数や駅の立地条件に優れる神鉄に流出してしまいます。太平洋戦争真っ只中の1943年、国鉄有馬線は有馬温泉への行楽路線であることや、地域内の輸送は並行する神鉄で代替可能という判断で運行休止(事実上の廃止)となりました。

 

もし、有馬鉄道が国有化されずに民営鉄道として存続していたら。

歴史に"if"は無いけれど、そんな”if”の世界を個人で想像し、創作してみたい。2015年に「有間鉄道嘘式会社」としてこのサイトを立ち上げました。「有馬」を「有間」に変えたのは、史実を改変して創作する架空鉄道の特性上、題名だけでも史実(現実)の世界とは明確に区別しておきたいという意志に基づくものです。

 

有間鉄道、後に有間電鉄に名称変更したこの架空鉄道は、JR宝塚線の三田駅と架空の温泉地・有間温泉を結ぶ延長約13kmの小さな路線として歴史、車両、運行ダイヤなどの創作をしていました。

ところが、創作のために史実を調べると、有馬温泉には国鉄有馬線以外にも様々な鉄道路線が計画されていた事実を知りました。その多くは大阪を起点としており、明治時代後期から昭和時代初期までの間に7路線が敷設免許を申請しましたが、一つとして実現に至ることはありませんでした。

 

私は最初に想像した有間電鉄とは別に、大阪と有間を直結する「大きな有間電鉄」も想像するようになりました。

異なる歴史を辿った両者を1つのパラレルワールドに併存させることは不可能です。

しかし、アナログレコード等にA面とB面があるように、1つのサイト(媒体)に異なる歴史を持つ2つの架空鉄道を収録することは可能です。

このような考えで2021年にサイトを再構築し、1つのサイトに中小私鉄としての有間電鉄と、準大手私鉄としての有間電鉄をまとめることとしました。ものぐさな性格故、創作にかかる時間と成果の質は比例していませんが、それぞれの有間電鉄の姿を少しずつでも想像できればと思います。

 

 

以下のボタンをクリックすると、それぞれの解説項目へ進むことができます。

2022年3月現在、中小私鉄編・準大手私鉄編ともに一部のコンテンツのみ公開しています。

さて、当然ですがこのサイトの内容はすべて私個人の空想に基づくものです。

史実を参考にしている部分が多いため、実在する(した)地域・団体・個人等の名称が度々登場しますが、実際には一切関係ありません。このサイトの内容に関して、実在する地域・団体・個人等に対するお問い合わせ等の行為は絶対におやめください。なお、このサイトの内容に基づき行動したことにより損害を受けたとしても、私はその責任を負いかねます。

 

以下は私と同じく架空鉄道を想像、創作されている方に向けたお願いとなります。

有間電鉄の名称、路線のルート、車両の外観や性能諸元などあらゆる設定が仮に皆様の架空鉄道と「似ている」もしくは「被っている」場合においても、私個人が該当する内容を変更することはありません。創作者の数だけ異なる架空鉄道の世界があると思います。

 

それでは、稚拙な想像の産物ではありますが、どうぞご笑覧ください。