有電ご案内


概 略

兵庫県南東部、六甲山地の北側に位置する有間市の中心駅・三田駅から日本屈指の名湯・有間温泉までを結ぶ鉄道が「有間電鉄」です。総延長13.6km、起終点駅を含めて9駅の小さな路線ですが、沿線には長閑な田園風景から広大なニュータウン、さらに日本三古湯や関西の奥座敷として名高い有間温泉が存在しており、生活路線と観光路線の両方の性格を併せ持っています。


通称は有電(ありでん)、JR線の路線図やアナウンスでは「有間電鉄線」と案内されます。
路線愛称として「湯のまち線」が制定されていますが、唯一の鉄道路線であるため元々の通称「有電」が定着しており愛称はなかなか浸透していないのが現状です。
元々は有間温泉を訪れる観光客に当て込んで建設された路線ですが、沿線のニュータウン開発と好景気による温泉ブームが重なって利用者が爆発的に増加すると大規模な輸送改善が行われ、路線の性格は大きく変貌しました。普通電車がおおむね15分間隔で運行されるほか、本数こそ少ないもののJR福知山線から直通快速電車(平日2往復・土休日4往復)が乗り入れるなど、通勤需要と観光需要が表裏一体であることを感じさせる運行形態となっています。

長い不況の中、利用者数は最盛期よりは落ち込みましたが、それでも経営状態は比較的良好です。
安全を最優先としながらも、旅客・従業員双方の満足度向上に向けた努力を継続しています。

 


乗務員について

すべての列車に運転士と車掌の両方が乗務しており、運転士は「ENGINEER」、車掌は「CONDUCTOR」のワッペンを制服の胸部または腕部に装着しています。一時期は人件費削減による経営の合理化策として車掌乗務を廃止する計画が存在しましたが、いつの間にか撤回され現在に至ります。
車掌はドアの開閉扱いや無人駅での切符回収、車内での巡回や切符を買い忘れた乗客への補充券発売などを行っています。これらの作業で車掌の手が回らない時には、運転士がドアを操作するなど一部の車掌業務を代行する一幕も見られます。時と場合によって少々慌ただしいものの、有間電鉄の定時運行にはこうした乗務員の連携プレーが大きく寄与しているとも言えるでしょう。


有間電鉄では乗務員(車掌及び運転士)を表すピクトグラムを独自に使用している。

車 掌:車内補充券、現金等が入った「がま口カバン」を提げた姿である。

運転士:右手を突き出した形で、列車を操縦する様子を表している。

男性と女性がそれぞれ制定されており、帽子の形状で判別できる。