有間市

有間電鉄が走る架空の自治体


市 章

有間のカタカナ表記「アリマ」をモチーフとしている。

円弧は市民の団結と市の発展を表す。3つの色は水と緑と太陽を示し、豊かな自然と共生する田園都市を表している。

1998年、公募により旧市章に代わって制定された。

 

兵庫県南東部、六甲山地より北側に位置する市。

豊かな自然にニュータウンが広がる田園都市であるが、日本屈指の名湯である有間温泉や三田城下町の旧跡・文化財に加えて西日本最大のアウトレットモールを有しており、阪神間の各都市に匹敵する集客力を持つ観光都市でもある。1960年代に阪神間で飽和状態にあった産業と人口の新たな集積地として北摂有間ニュータウンの開発計画が発表され、1980年代から1990年代にかけて大規模な住宅団地と生産・物流拠点が備わる複合産業団地が誕生した。ニュータウン開発に合わせてJR福知山線や有間電鉄複線化などの利便性向上により、大阪・神戸の衛星都市として驚異的な発展を遂げた。総人口を例にとると、1958年の市制施行時は約7万人であったものが、1987年以降は10年連続で日本一の人口増加率を記録しながら増え続け、2017年現在では約20万人の市民が生活している。総面積も約371キロ平方メートルと比較的広く、篠山市、三木市、加東市、神戸市、芦屋市、西宮市、宝塚市に隣接する。2001年4月1日には兵庫県で1番目の特例市に指定され、特例市制度が廃止された現在は施行時特例市として2018年以降の中核市移行を目指している。

 

市内には旧石器時代から各時代ごとの遺跡が点在しており、市の北西に隣接する篠山市で生産されている丹波立杭焼の起源地ともされる。古代から人々が生活してきた土地で、7・8世紀ごろには現在の市街地である三田に門前町が形成された。三田という地名は「三福田」に因んでおり、これは日頃の供養によって敬田(人を敬う心の田)・恩田(恩を忘れない心の田)・悲田(困っている人を助ける心の田)の三つの田を得られるという教えである。室町時代、赤松氏範が三田城(車瀬城)を築城以来、有間郡は赤松氏を出自とする摂津有間氏が領有していた。戦国時代に織田信長の家臣であった荒木村重が摂津国を平定すると、丹波国攻略の要として三田を城下町として整備した。荒木村重が謀反により織田信長に討たれた後は近江国から山崎片家が入封し、三田藩が成立。江戸時代になると志摩国より九鬼久隆が入封し、廃藩置県までの約240年間は九鬼氏が三田藩を統治した。1871年の廃藩置県では三田県となり、後に兵庫県へ編入となる。1879年には有間郡2町12ヶ村を束ねる郡役所が三田町に設置され、鉄道の開通や旧制中学の開校などの近代化が目立つようになった。


終戦直後は3町12村からなる有間郡であり、市域の拡大を目論む神戸市や西宮市から何度か合併の打診を受けたが、六甲山地を隔てて経済や産業、住民生活の態様等が大きく異なるため末端行政が行き届かない恐れがあることから静観の立場を貫いた。しかし実際問題として郡町村の財政状況は決して芳しいものではなく、合併による強力な行財政基盤の入手を巡って議会は紛糾した。そんな中、兵庫県から「隣接二市との合併よりは、むしろ三田町を中心とした新市建設が理想的である」との見解を受ける。折しも戦後拡大した行政の執行に必要な財源を確保するため、全国的な市町村合併を推進すべく町村合併促進法が施行されたところであった。従来の枠組みである郡を活かした新市が効率的な行財政運営を図り、住民の意向を反映した自治を実現させることで全町村の意見が一致し、1958年10月1日に兵庫県下20番目の市として有間市が誕生した。

 

 

1958 市制施行。有間郡廃止。人口約7万人。        昭和33年
1960 三輪地区に市役所新庁舎落成。 昭和35年
1961 台風6号による豪雨災害に災害救助法適用。市制3周年記念式典中止。 昭和36年
1967 兵庫県、洪水調節と水害防除を主目的に青野ダムの建設計画を発表。 昭和41年
1968 日本住宅公団・兵庫県・有間市が北摂有間ニュータウン開発計画を発表。 昭和42年
1969 兵庫県、上水道・工業用水の確保を目的に金仙寺ダムの建設計画を発表。 昭和43年
1973 市制施行15周年。北摂有間ニュータウン起工式挙行。 昭和48年
1974 金仙寺ダム起工式挙行。 昭和49年
1975 青野ダム建設に関わる基本協定調印。  昭和50年
1977 国鉄福知山線宝塚~篠山口間の複線電化工事認可。  昭和52年
1978

市制施行20周年。公共下水道事業着手。 

北摂有間ニュータウン北地区「香花町」街開き(入居開始)

昭和53年
1979

北摂有間複合産業団地の第1次進出企業が決定、各施設の建設を着工。

昭和54年
1980

市民参加型まちづくり会議「有間市民会議」スタート。

北摂有間ニュータウン中央地区・東地区合同起工式。

昭和55年
1981

有間市総合基本構想発表。

北摂有間ニュータウン東地区「梅花台」街開き

昭和56年
1982 有間電鉄三田~山口間の複線化工事認可。 昭和57年
1983 市制25周年。青野ダム起工式。三田駅前再開発構想まとまる。 昭和58年
1985

北摂有間ニュータウン北地区「しらゆき台」街開き。

公共下水道共用開始。

昭和60年
1986

金仙寺ダム完成。山口浄水場操業開始。

国鉄福知山線大阪~三田間複線電化開業。

昭和61年
1987

北摂有間ニュータウン中央地区「ふじが丘」「ゆりが丘」街開き。

北摂有間複合産業団地「インダストリアルパーク」の第1次施設が操業開始。

県立北摂有間高等学校開校(ニュータウン初の高等学校)。

昭和62年
1988

21世紀田園都市博覧会「ホロンピア'88」開催(4月17日~8月31日)。

市制施行30周年。米国アーバイン市と姉妹都市提携。

市木(クスノキ)・市花(カエデ)・市鳥(ツバメ)を制定。

青野ダム完成。

昭和63年
1989

北摂有間ニュータウン東地区「さくら台」街開き。

長尾地区に中国自動車道有間インターチェンジ開業。

平成元年
1990

北摂有間ニュータウン北地区「みづき台」街開き。

市立三田図書館・山口図書館オープン。

平成2年
1991

北摂有間ニュータウン北地区「北摂星環台」街開き。

北摂有間ニュータウン西地区に近畿学院大学進出決定、合同起工式挙行。

第二次有間市総合計画「はばたき有間21」スタート。

名塩ニュータウン「ナシオンヒルズ」街開き。

平成3年
1992

北摂有間ニュータウン西地区に高級住宅地「文花園」街開き。

市指定ゴミ袋制度スタート。上水道全市域に普及。

JR福知山線(三田~篠山口間)複線化起工式。

平成4年
1993

市制施行35周年。有間市民病院完成。有間電鉄市民病院駅開業。

平成5年
1994

北摂有間ニュータウン東地区「桃の木台」街開き。

有間市役所山口庁舎、有間市消防署山口分署新庁舎完成。

平成6年
1995

阪神・淡路大震災発生。

有間温泉を中心に被害を受けるが、被災地神戸への支援活動を重点的に行う。

近畿学院大学有間キャンパス開学。

平成7年
1996

第一回有間温泉活性化計画審議会開催。ありま霊苑(市営墓地)完成。

平成8年
1997

有間市消防本部(三田)新庁舎完成。

JR福知山線(三田~篠山口間)複線開業。

北摂有間ニュータウン南地区起工式。

平成9年
1998

市制施行40周年。新市章・市旗制定。

有間電鉄上山口駅開業。三田駅・上山口駅に市総合観光案内所オープン。

平成10年
1999

北摂有間ニュータウン南地区「しらかば台」「あすなろ台」街開き。

有間温泉街において一般車両の乗り入れを禁止。

平成11年
2000

北摂有間ニュータウンの開発区分ごとに愛称を制定。

コミュニティ放送局「エフエムありま」開局。

平成12年
2001

県下1番目の特例市となる。

県立有間富士公園開園。市立有間富士自然学習センター完成。

市立三田体育館、旧九鬼家住宅資料館完成。

平成13年
2002

第三次有間市総合計画「ネクステージ有間21」スタート。

水質保全及び生活環境の高度化を図る生活排水処理事業が完了。

地域子育て支援センター、障害者生活支援センター設置。

平成14年
2003

有間市クリーンエネルギーセンター(ガス化溶融炉式ごみ処理施設)完成。

市制施行45周年。

平成15年
2004

センチュリーヴィレッジに中央交番完成。有間消防署八多分署開設。

三田駅前再開発事業Aブロック2号棟「有間市三田駅前駐車場」オープン。

平成16年
2005

三田駅前再開発事業Aブロック1号棟「キッピーモール」オープン。全国育樹祭開催。三田駅前再開発事業Aブロック整備完了。

平成17年
2006 のじぎく兵庫国体開催。有間市は軟式野球とハンドボールの会場となる。 平成18年
2007

三田駅前再開発事業Cブロック1号棟「アスカレイドさんだ」オープン。

有間市総合文化センター「郷の音ホール」オープン。

平成19年
2008

市制施行50周年。

平成20年
2009

三田駅前再開発事業Cブロック2号棟「有間市役所新庁舎」完成。

新庁舎にて市役所業務開始。

平成21年
2011

三田駅前再開発事業Cブロック3号棟「ガーデンヒルズ三田」オープン。

三田駅前再開発事業Cブロック整備完了。

平成23年
2012

第四次有間市総合計画「かがやき有間2021」スタート。

平成24年
2014

三田駅前再開発事業Dブロック1号棟「暮らしプラザ三田」オープン。

三田駅前再開発事業Dブロック整備完了。

平成26年
2015 北摂有間地区新住宅市街地開発事業による工事が全区域において完了。 平成27年
2017

三田駅前再開発事業Bブロック1号棟・2号棟(いずれもマンション)完成。

三田駅前再開発事業Bブロック整備完了。

平成29年
2018

市制施行60周年

平成30年